こうほく梅の写真コンテスト
港北区の歴史ある観光資源のひとつである大倉山梅林で開催される大倉山観梅会や、区内で撮影した区の花「梅」をテーマに、港北区の魅力を広くPRすることを目的に開催しています。
作品募集等の最新情報はこちらから→☆(港北区役所のホームページへ)
過去の入賞作品
○ 2016 こうほく梅の写真コンテスト 入賞作品
○ 2017 こうほく梅の写真コンテスト 入賞作品
○ 2018 こうほく梅の写真コンテスト 入賞作品
○ 2019 こうほく梅の写真コンテスト 入賞作品
○ 2020 こうほく梅の写真コンテスト 入賞作品
○ 2021 こうほく梅の写真コンテスト 入賞作品
○ 2022 こうほく梅の写真コンテスト 入賞作品
○ 2023 こうほく梅の写真コンテスト 入賞作品
2024こうほく梅の写真コンテスト入賞作品
[総評]
今年も「梅のフォトコンテスト」に多くの作品が寄せられ関心が高いことが分かりました。
皆さんの作品からは、春が来たことを身近に感じる撮影者の気持ちが良く伝わってきました。
今年は、メッセージ性のある作画の写真が多くありました。何に感動し、何を伝えたいのか訴える力が強くあり、作者の個性が表現されていました。これからも個性を表現した作品に期待しています。
審査委員長 有賀 由一
最優秀賞(1作品)
好天に恵まれた観梅会の様子が広角レンズによって広く捉えられています。白梅紅梅の中での花見客の動きが良く分かります。まさしくタイトル通りの「賑わいの観梅会」となりました。赤い野点の傘もとても良いアクセントになり、被写体の人たちの気持ちが伝わって、最優秀賞作品にふさわしい作品になりました。
※以下、金賞・銀賞・銅賞・佳作の各作品の掲載は、順不同です。
金賞(2作品)
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「神梅舞踊」(鶴見区 坂爪さん)
静寂の夜間照明の中に白梅の枝の広がりを見事に捉えた作品です。青みがかった空の風景の中に白く咲く梅の枝の姿が印象的で、この白梅を造形的に撮影した作者の技量は素晴らしいです。完成度の高い作品です。
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「小さなカメラマン」(港北区 小島さん)
「小さなカメラマン」にとっては大きなカメラを、しっかりレンズを支えて撮影している姿が何とも誇らしく見えます。シャッターの音が聞こえてくるようです。この作品は、画面の右下に「カメラマン」を入れ「カメラマン」のレンズの先を広く見せる構図が素晴しいですね。
銀賞(3作品)
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「蜜いただきます」(東京都 岡本さん)
メジロが満開の梅の花見をしている姿を適切なシャッターチャンスで捉えています。画面上の構図のバランスが良いだけでなく、背景の中に玉ボケが大変良いアクセントになりました。春の季節感を見事に表現した作品です。
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「雪の龍松院」(港北区 堀内さん)
雪の降った日に合わせて撮影したことで、白梅がさらに印象深い作品に仕上がりました。白梅を屋根の暗部に捉えた構図と屋根のカーブが画面を引き締めています。
残雪の中での静けさが伝わる素晴らしい作品になりました。 -
「梅舞台演奏」(旭区 川上さん)
好天の中での爽やかな演奏が聞こえてくる様な作品です。枝ぶりの良い白梅の姿を前面に捉えた技量は見事です。演奏者の手元がしっかり見えるアングルで撮られたことも入賞のポイントになりました。
銅賞(3作品)
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「不屈の老梅」(港北区 峯岸さん)
威厳のある白梅の古木に接近して撮影することで、梅の木の姿を力強く描写できました。白梅を画面全体に入れて、今年も元気に咲いている様子と歴史のある古木を、温かい目で見つめて表現したところに作者のセンスを感じました。
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「雨の梅散策」(泉区 矢澤さん)
雨の降る中で三人が同じ方向を見て足を止めている様子から、楽しく会話している声が聞こえてくるようです。三色の傘の色が鮮やかで画面を引き締めています。この三色の傘の発見力が素晴しいです。
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「はじめてのお花見」(港北区 小川さん)
初めてのお花見で、赤ちゃんには、満開の梅の花がどのように見えたのでしょうか。花に伸ばした手の指の自然な姿を捉えたシャッターチャンスは秀逸です。計算されない何気ない表情を自然体で撮るスナップ写真の見本のような作品です。
佳作(11作品)
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「梅花のかがやき」(神奈川区 柴原さん)
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「春空へ向かって」(港北区 岡﨑さん)
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「冬夜の競演」(港北区 箱崎さん)
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「早朝の梅林」(港北区 菅野さん)
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「西方寺のロウバイ」(港北区 笠井さん)
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「寒空を仰ぐ傍ら濃紅梅」(港北区 林さん)
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「春を舞う」(港北区 山際さん)
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「白梅に踊る」(港北区 中矢さん)
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「雪が舞う“春はすぐそこ”」(港北区 鳴島さん)
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「紅しだれ」(港北区 大平さん)
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「老木白梅と若木紅梅のコラボ」(横須賀市 川口さん)
2023こうほく梅の写真コンテスト入賞作品
[総評]
今年は「大倉山観梅会」が久しぶりに開催され多くの花見客が訪れ賑わいました。
「写真コンテスト」も昨年より多くの作品が寄せられました。今年は作品を見る人に何を伝えたいのかが明確に分かる写真が多くありました。主題の表現がはっきりしたことで、作品を見る人にも写真の楽しさが伝わったことでしょう。
これからも身近な風景をよく観察して自然体で撮影を楽しんでください。港北区には大倉山のほかにも梅林や春の花が多く見られます。積極的に出かけ作品のねらいが伝わる写真を撮ることに期待しています。
有賀 由一(一般社団法人 日本写真作家協会)
最優秀賞(1作品)
夕闇の暗い空の中に白梅が力強く空に向かって枝を伸ばしている姿を捉えた作品です。背景の白い雲の様子にも表情があり、画面全体に無駄のない構図が見事です。最優秀賞にふさわしい内容のある作品になりました。
※以下、金賞・銀賞・銅賞・佳作の各作品の掲載は、順不同です。
金賞(2作品)
1「ぼくのいんすたばえ」(東京都 小倉さん)
赤い帽子が印象的な子どもさんが、一生懸命に梅を撮影している姿が何とも可愛らしい写真です。背筋を伸ばし一点を見つめて撮った花は、どのように撮れたのでしょうか。「ぼく」が頑張って撮った作品も見たいですね。2「梅よ咲け、春よ来い」(港北区 轡田さん)
演者が梅林に向かって「梅よ咲け、春よ来い」と叫んでいるかのように見える作者の力量の分かる作品です。梅の花と衣装の色のコントラストが美しいです。
銀賞(3作品)
1「月へ香りの贈りもの」(鶴見区 内海さん)
夜空に輝く月明りの中に白梅をより白く表現した技術の高さを感じる作品となりました。夜景を撮った作品の中でも秀逸でした。これからも夜の撮影を楽しんでください。2「梅の花と共演」(瀬谷区 柳さん)
舞台上の演者の表情や刀を振り上げている腕や足の動きの力強さが分かる見事な作品です。白梅を配した撮り方も良く観梅会の祭典にふさわしい、喜びが伝わってきます。3「『久しぶり。』」(港北区 木下さん)
今年の観梅会を楽しむ人々の様子を気負わずに撮影した作品です。満開の白梅と横断幕、そこに向かう人波にタイトルの「ひさしぶり」の喜びが表れています。
銅賞(3作品)
1「春待つ境内(1)」(港北区 小野木さん)
境内にある建物の屋根を背景に入れた構図は、作者の力量が分かります。バックを暗くしたことで、花の色がより引き立った作品になりました。2「儚儚」(港北区 箱崎さん)
枝垂れ梅の表情をすばらしいアングルで捉えました。広角レンズの特徴を活かし、池に映り込んだ枝垂れ梅もシャープに描かれています。手前の落ち葉まで入れたことで、素晴らしい作品に仕上がりました。3「次世代」(港北区 大槻さん)
梅の花に限らず、白い花を白く撮ることは難しいことですが、この作品は白梅の白が露出オーバーにならず背景の質感も良く表現されています。
タイトルの「次世代」の紅梅の色が画面を引き締めて印象的な作品になりました。
佳作(6作品)
1「梅見日和」(港北区 峯岸さん)
遠景に二人の人物を配し、梅林の中での楽しい語らいが聞こえてくるような作品です。それは、二人の手の仕草から分かります。手前の白梅を画面の下に入れたことも効果がありました。2 「人知れず、、、」(川崎市 髙木さん)
背景に竹林を入れ、手前に白梅を大きく配置したことは画面に安定感を与えました。白梅の白さを引き立てる画面構成で、作者の感性が素晴らしいことが分かります。3 「生きる」(港北区 萱沼さん)
抜けるような青空と力強い白梅の姿の下に咲く紅梅の色が効果的です。縦構図で遠近感を活かして表現した作者の力量を感じます。4「Love梅」(川崎市 紺谷さん)
青空の中に白梅を大きく捉えた作品ですが、よく見ると古木の枝の形が、ハートを表現しているように見えます。ただ花を観賞するだけでなく枝の形にまで目を向けているところに感心しました。5「枯木の歴史を繙く」(港北区 有馬さん)
作品全体の中央に大きく枯れ木を捉え、左右の花に「今年もよく咲いてくれました」と語りかけているようです。このような木を表現する作者の気持ちの優しさが伝わってくる作品です。6「雪解」(港北区 箱崎さん)
紅梅と雪の白さが印象的に表現されています。画面手前に木を大きく入れた構図が新鮮で、小さな雪ダルマが紅梅を眺めているようにも見えます。
2022こうほく梅の写真コンテスト入賞作品
[総評]
今年は昨年以上の応募数があり「梅のフォトコンテスト」に関⼼が⾼いことが分かりました。
応募作品全体を⾒て今年の特徴は、被写体を⾒つけ出す⼒が向上したことです。これは作品の主題は何かをしっかりと把握してシャッターチャンスを探し出していることが、結果的に良い作品になったと⾔えます。梅林と⼈々の温かい交流があることが表現され、港北区の魅⼒が伝えられました。これからも⾃分なりの表現を⼼がけて⾃然体で撮影を楽しんでください。
有賀 由一(一般社団法人 日本写真作家協会)
最優秀賞(1作品)
早春の暖かな晴天の⽇に、梅林で話し声が聞こえてくるような様⼦が伝わってきます。⽩梅の花の咲く古⽊の枝ぶりが⾒事に表現され「今年もよく咲いてくれました」という感謝の気持ちを伝えたくなるような作品です。画⾯に幹から花の先まで⾒せる構図に動きが感じられます。
※以下、金賞・銀賞・銅賞・佳作の各作品の掲載は、順不同です。
金賞(2作品)
1「花の中の華」
枝垂れの紅梅を主題にしながら、背景に美しい花柄の着物の⼥性を配した画⾯構成は⾒事です。⽩いショールと顔に⽇が当たり、画⾯を引き締め⾊の組み合わせに撮影の⼒量を感じさせる優れた作品です。2「⽢美な響き ~winter sweet~」
早春にロウバイの花を⾒ると、春本番が楽しみになってきます。画⾯⼿前に花を⼤きく捉え、⽢い⾹りが漂ってくるようです。背景の歴史を感じさせる建物や鮮やかな⻘空も効果的で、⾦賞にふさわしい作品です。
銀賞(3作品)
1「仏様も花⾒」
仏様が花⾒をしている様⼦のわかる位置からの撮影で、アングルが的確でした。⽩梅と背景の⽩壁や⽯像の落ち着いた⾊調のプリントも秀逸です。現場で出会った⼀期⼀会を素直に表現した作品です。2「主役は古⽊」
古⽊の⼒強い枝ぶりの中に紅⽩の梅の⽊を捉えた作品です。⻘空を背景に画⾯いっぱいに古⽊を配したフレーミング⼒と無駄のない紅⽩の梅の⽊の⼊れ⽅など撮影の⼒量を感じます。3「早春のほほえみ」
この作品の構図は、池の⼿前に⼦どもを⼊れ紅梅の奥には⽩梅を配し、縦の線の池の端を⼊れたことで画⾯を⽴体的に表現できました。
⼿前と奥にポイントを作ると距離感が伝わってくる⾒本の作品です。
銅賞(3作品)
1「“淡路枝垂”を包む雪」
雪の降った⽇に合わせてチャレンジした甲斐がありました。梅の⽊に雪が降り積もった様⼦を⼤きく⼊れ、散歩に訪れた⼈物の配置も良く寒さの中での触れ合いを感じさせる作品となりました。2「朝焼けに⾛る」
空に向かって伸びる梅の⽊が快晴の中で、印象的に捉えられている素晴らしい作品です。ホワイトバランスの調整による⻘い光が、早朝の雰囲気をより強く感じさせました。3「⼣映えのプリンセス」
⼣⽅に撮影された枝垂れ梅の美しさが⾒事に表現され奥の枝垂れ梅を脇役として配置したテクニックは素晴らしいです。主役はまさにタイトルの⼣映えのプリンセスです。
佳作(6作品)
1「春浅し」
春を呼ぶロウバイの花は⾹りも良く⼈気のある花です。
ロウバイの撮影は背景が難しいと⾔われます。
この作品はお寺の茅葺きの屋根や舞良⼾(⾬⼾)を背景として落ち着いた⾵景写真になっています。
降っている雪の⽩さが画⾯を明るく引き⽴てています。2 「⾚い⾐装が似合います」
葉を落とした⼤⽊に紅梅を配した構図が新鮮です。
画⾯に⼒強さが感じられます。何気ない⾵景の中でも視点を捉えれば写真は作品化出来る⾒本です。
下部に道を⼊れたことで安定感が増しました。3 「春光「三段の調和」」
無⾵状態の⽔⾯に映る枝垂れ梅が印象的に撮影されました。淡い⾊合いのシンメトリーの画⾯に太陽の光芒が魅⼒的です。まさにタイトルの「三段の調和」を表現した作品です。4「梅 爛 漫」
写真はピントの位置や絞りの違いで、主役が変わります。この作品も⽩梅に焦点を当て主役とし、紅梅を前ボケとして遠近感を出しています。作品を創り出す⼀つの⽅法として参考になる撮り⽅です。5「煌めく朝」
枝垂れ梅を逆光の位置から捉えた作品で、⼒強さを感じます。天気や光の状態など様々な要因に恵まれた⼀枚です。これからも光を取り⼊れた作品にトライして下さい。6「紅⽩競演」
⾵景写真の場合ピントをどこにするかは、⼤切な要素です。この作品のタイトルが「紅⽩競演」なので、被写界深度を決める絞りによって⼿前の紅梅にもピントが合っているようです。これも表現⽅法の⼀つとして有効です。
2021こうほく梅の写真コンテスト入賞作品
[総評]
今年度の「こうほく梅の写真コンテスト」は、コロナ禍の中での開催となりました。
「⼤倉⼭観梅会」が中⽌となりましたが、多くの⽅々が⼤倉⼭梅林に出かけられた様⼦が伝わる作品となって多く寄せられました。今年は画⾯作りの構成⼒アップとプリント仕上げの向上が⾒られました。撮影された皆さんの⼼の⾵景が、⾒る⼈に伝わる作品として多くなったことは素晴らしいことです。これからも写真を撮る楽しみの中に個性を表現した作品を期待しています。
有賀 由一(一般社団法人 日本写真作家協会)
最優秀賞(1作品)
タイトルの「春⾵に乗って」やって来た情景を⾒事に表現した作品です。⻘空を背景に梅の花のボリューム感を
画⾯いっぱいに捉えています。タテ構図にしたことでより⼀層作者の想いが伝わってきます。
※以下、金賞・銀賞・銅賞・佳作の各作品の掲載は、順不同です。
金賞(2作品)
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1「綺麗ね」
早春の梅林での⼈物の楽しい語らいが聞こえて来るような作品です。花を指差すタイミングを⾒事に捉えています。カメラを後⽅に引いて⼈物を配し、梅林を広く撮ったことが成功しました。
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2「蠟梅のときめき」
春を呼ぶ花の「ロウバイ」は⾒る⼈にタイトルの「ときめき」を感じさせます。ロウバイの花を画⾯上に⼤きく捉え、背景に⼦どもを交えた⼈物を配置したところに作者のテクニックが感じられます。構図上無駄のない画⾯で⾦賞 にふさわしい作品です。
銀賞(3作品)
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1「おしゃかわ卒業記念写真①」
⻘空を背景に全員がカメラ⽬線を撮影者に向けているところが、⾒事なシャッターチャンスでした。満開の梅の花の前で、緊張している様⼦からまさに「卒業記念写真」にふさわしい作品となりました。
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2「芽吹く”⽩滝枝垂“にカワセミ(翡翠)」
画⾯をタテ構図にしたことで、画⾯の上部に遠景の柔らかいボケが⼊り、爽やかな作品となりました。カワセミの⽬にもピントがあり、表情をシャープに写すことが出来た素晴らしい作品です。 -
3「早春ファンタジー」
広⾓で上⽅の枝に迫り、仰ぎ⾒た枝ぶりを花とともに強調した撮り⽅は⾒事です。背景の⻘空も効果的で、まさに早春の息吹きを感じさせます。撮影の基本(距離・⾓度・構図)を忠実に実践された作品です。
銅賞(3作品)
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1「花⾒」
満開の梅の花を⿃が「花⾒」にやって来た様⼦が⿃の⽬線からも分かります。構図上も⿃を左下に寄せ背景に⾊柄のボケを⼊れたことも効果的でした。花⽊に⿃がやって来たときは、この作品のように花に⽬を奪われずに ⿃の表情を捉える事も⼤切です。
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2「春告草含羞」
梅の花弁に当たった逆光を利⽤して、花を浮き上がらせるテクニックは⾒事です。望遠で撮ることにより、背景が影になり浮き上がった梅の花が強調されました。⾊彩の美しさが際⽴っています。
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3「凜と輝く⽼梅」
今年も梅の⽊の枝ぶりを強調した作品が多く出品されました。この作品は、⻘空を背景に⼀本の枝を強調して表現した事が成功しました。主題を表現するお⼿本となるような作品です。梅林で古⽊を撮る時は、枝ぶりを⾒る観察眼と古⽊の質感にも⽬を向けると良いでしょう。
佳作(5作品)
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1「斜⾯の⽼梅」
梅の花を俯瞰気味に撮った作品ですが、タテ構図により⽬線が上から下⽅へとS字状に流れる⾒せ⽅が効果的です。あえて花の全体を撮らずに、花の流れを考えたアングルも新鮮です。
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2 「静寂と梅の⾹り」
梅林全体を浮かび上がらせる⽅法として、外灯の光を効果的に使っています。昼間は明るく周りの⾵景が散漫になりがちですが、この作品は背景の夜空を上⼿く取り⼊れて、まとまりのある作品にしています。 -
3 「梅花彩々」
⼿前に紅梅を⼤きく⼊れ、遠景に⽩梅を⼩さく配置した構図は⾒事です。⽩梅まで歩いて⾒に⾏きたくなるような臨場感があります。⾒過ごされそうな⾵景をこのアングルでシャッターを切った作者のテクニックを感じます。
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4「⽼いて華麗に咲く梅」
歴史のある古⽊を⼿前に配置し、幹の質感を際⽴たせ背景に紅⽩の花を⼊れて作品化しています。梅林ではよく⾒かける⾵景ですが、⾒るほどに重厚感のある作品です。⼤倉⼭梅林にはこのような古⽊が多く華麗に咲いていますが、これからも咲き続けることを願っています。 -
5「蠟梅 ⾹り⾹つ」
ロウバイの⾹りが感じられるような画⾯構成です。画⾯いっぱいにロウバイを⼊れたことで、早春の息吹を表現できました。背景に⻘空があることも効果的です。
この作品は、作者がどの⽅向から⾒ると、ロウバイがきれいに⾒えるか光の⽅向を⾒極めて撮っていることが分かります。
2020こうほく梅の写真コンテスト入賞作品
[総評]
今年も多くの作品が寄せられ、見ごたえのある写真コンテストになりました。
写真を写す上で大事なのは表現の部分です、花を主題とするか副題とするかは大切なポイントで、作品を見る人の視点となります。今年の作品からは、花の背景選びを考えて撮られていると感じました。背景の色や明るさによって作品の印象が変わるからです。また、プリントの仕上げも向上し、入賞作品には、それぞれ独自の視点がありました。これからも作者の想いや撮影のねらいが伝わる作品を期待します。
有賀 由一(一般社団法人 日本写真作家協会)
最優秀賞(1作品)
画面全体から早春の情感を見事に表現した最優秀にふさわしい作品です。広角レンズで花の鮮やかさに加えて幹や枝の姿・形で構築した力強い作品です。作者の想いが伝わってきます。
※以下、金賞・銀賞・銅賞・佳作の各作品の掲載は、順不同です。
金賞(2作品)
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1「老木も頑張る(そのⅡ)」
青空の中に木の歳月を感じさせる作品です。幹や枝には、木の育った歳月や環境が刻まれています。その木に梅の花を添えることで、春の表現が背景の青空に浮かび上がってきます。アングルが的確でした。
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2「梅の下でひと休み」
梅林の春の雰囲気が見事に表現された秀作です。この作品は、紅白の梅の花が主題ですが、画面中央に人物を入れたのは正解でした。子どもたちのピンク色の帽子と背中から、春の日差しの暖かさが伝わってくる素晴らしい作品です。
銀賞(3作品)
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1「花びら模様」
落ち着きのある色彩で表現された作品で、花びらの模様をよく観察しているのが分かります。石に投影された木の影の曲線や木に咲いている花との光の対比を、画面上で見事に作品化しました。
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2「万花舞う」
満開のしだれ梅を表現する方法は多くありますが、この作品のように撮影対象をアップで捉え絞り込むと春の彩りが印象強く演出できる良いお手本になる作品です。しだれ梅をここまで見事に贅肉をおとして切り取った画面構成力は見事です。 -
3「威厳ある老木」
歴史を感じさせる枝の構図から、中央に白梅を入れたテクニックは、すばらしいアイディアです。樹木の環境を取り込むことにより重量感あふれるタイトルの「威厳ある老木」の作品となりました。
銅賞(3作品)
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1「長寿の舞 Shall we ダンス?」
画面構成からユニークなタイトルと紅白の梅の配置に納得できる調和のとれた作品です。木の枝ぶりがタイトルを表現し、背景の雲の入れ方も作品を向上させました。撮影時の素直な気持ちが伝わる良い作品です。
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2「蜜の誘惑」
今年も梅と小鳥の作品が多く寄せられました。この作品は、縦構図に鳥の動作を上手に捉えています。背景の光の入れ方も良く、ボケ味をオレンジ色の暖かみのある色彩でまとめたところも撮影テクニックを感じさせる作品です。 -
3「「黄金」だけの世界」
ロウバイの花でしょうか。早春の花を見事に作品化しました。遠景の樹木や空の色彩から空にも表情がある良い写真です。花の作品だから晴天と決めず、その時の天候を受け入れる気持ちがポイントで入賞しました。
佳作(7作品)
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1「春の便りを届けます」
梅の花を主題にしながら、画面下に踊り手を入れる構図は技量の高さを感じます。舞いの手の表情などを考えたシャッターチャンスは的確でした。
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2 「早春の彩り」
梅林の何気ない風景を素直な気持ちで表現した作品です。人物の入れ方や前ボケに紅い花を入れるところは、画面の隅々までよく観察して、シャッターを押していることに力量を感じます。 -
3 「梅の香りと琴の音」
白梅に当たる光を上手に入れ、琴の奏者の手の動きから指先まで緻密に計算されたすばらしい作品です。シャープな画面から、琴の音色が聞こえてくるようですね。
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4「花すだれ」
花の撮影は、アングル(被写体に対する撮影の角度)がポイントですが、この作品は、正面いっぱいに下方から全体を捉えています。主題を強調できる撮り方で、その際、花のみでなく枝ぶりが重要な要素となります。その要素を合わせもった良い作品です。 -
5「満開のとき」
高いアングルからの撮影は地面の色によって彩りに欠けることがありますが、この作品の新緑の地面は花を新緑の中に浮かび上がらせる効果があります。画面上の視点も右から左へと流れ作品のスケールの大きさを見事に表現しています。 -
6「光の中、梅花立つ」
白梅の光の捉え方や地面の斜光など、よく計算された作品です。早春の光を浴び、たくましく咲く梅の姿を観る人の心を刺激する作品となりました。背景の暗部は花を立体的に見せています。
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7「早春の合奏」
紅梅と白梅を組み合わせた写真の時、両者を対等な主役として写すこともありますが、この作品は白梅を大きく捉えることにより、奥に咲く紅梅へ視線を導く効果的な役目を果たしている構図で秀作となりました。
2019こうほく梅の写真コンテスト入賞作品
[総評]
今年の作品は、梅の花の色に着目した作品が多く寄せられました。色を重ねて撮ったり空の青さを意識したり工夫が見られました。色を意識して撮影することは、カラーの作品では印象的なイメージを強調できます。また、フォトコンテストのプリントでの応募の場合、プリントの仕上げも作品作りの大切な要素であることを記しておきたいと思います。
有賀 由一(一般社団法人 日本写真作家協会)
最優秀賞(1作品)
古木を画面中央に置き、青空の中に全面を構成した表現力が見事です。木の黒い質感までもタイトルの「古木も頑張る」様子が伝わってくる印象的な作品に仕上がっています。
最優秀にふさわしい力強い作品です。
※以下、金賞・銀賞・銅賞・佳作の各作品の掲載は、順不同です。
金賞(2作品)
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1「雪月花の趣」(青葉区 大塚さん)
紅梅に雪の白さを月下のもと表現した力量のある作品です。月と雲の配置も良く画面に安定感があります。厳冬期の夜に撮影した努力が報われた作品といえるでしょう。プリントの仕上げも秀逸でした。 -
2「平成最後の花」(港北区 一石さん)
高台の公園から町を眺めている女性と子供さんの会話が聞こえてくるような情景を表現しています。広角レンズで紅梅の花全体を入れたことやポジションも良く金賞にふさわしい画面構成になりました。
銀賞(3作品)
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1「見守る古木」(川崎市 岡部さん)
左から右への古木の力強い流れで画面を引き締めています。白梅と紅梅を上下で分けて配置したことも構成力のすばらしさです。 -
2「クローズアップ」(川崎市 原さん)
観客の人たちが思わず微笑む様子が分かる情景を撮っています。踊り手の手の動きに表情があります。見事なシャッターチャンスを捉えました。 -
3「梅園散策」(泉区 矢澤さん)
梅林全景を背景に、手前には白梅を大きく入れ、散策する人が円形に進む構図が奥行き感を出しているところがユニークです。タイトルからもどの花を撮ろうかと思いながら歩いている人の想いが伝わってきます
銅賞(3作品)
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1「大倉山雪中梅」(鶴見区 鈴木さん)
雪の降る夜に、紅梅に降り積もる雪をライトの中に浮かび上がらせて撮る力量を感じさせる作品です。画面構成も上手く下部に梅の木を入れたことによって、空の高さも表現できました。
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2「大倉山系「梅の惑星」」(鶴見区 丸山さん)
撮影の発想とユニークさが作品に表されています。作品内容もよく計算されていることが分かります。球の中に青空と紅白の梅林をシャープに捉え、背景に梅林のボケを入れたところは、これが大倉山系「梅の惑星」なのでしょう。 -
3「月光梅」(鶴見区 坂爪さん)
大倉山梅林に数株ある「緑萼梅」でしょうか。月夜に照らされた花がブルー調の背景にマッチしています。タテ位置で撮ったことにより、空の高さが強調され画面全体から空気感まで感じられるすばらしい作品です。
佳作(5作品)
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1「春の陽射し」(緑区 奥沢さん)
今年も野鳥を撮った作品が多く寄せられましたが、この作品はモズの表情をしっかり捉えています。鳥の目にキャッチライトも入り、紅梅の中の凛々しい姿が印象的です。
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2 「梅の香りが漂う」(港北区 峯岸さん)
画面手前に大きく満開の白梅を入れ、主題をはっきりさせました。遠景の中に人物を配したテクニックは秀逸です。ベンチで休息をとる人たちにタイトルの「梅の香り」を届けたようです。
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3 「春の園」(神奈川区 吉原さん)
梅とメジロを撮った作品が多い中で、この作品は鳥の表情がよく分かり、紅梅に囲まれメジロもホッと一息入れているような落ち着いた写真になりました。下から見上げているようにして撮っているのも効果的です。
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4「みんな元気だね」(港北区 峯岸さん)
タイトルの「みんな元気だね」と思わず声をかけたくなるような光景です。梅林の中を手をつないで歩く子どもたちの姿を俯瞰して撮影したところにかわいらしさが出ました。
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5「競演の始り」(港南区 戸澤さん)
白梅と紅梅を重ねて表現した作品は多くありましたが、白梅にピントを合わせ紅梅を前ボケしたテクニックが斬新で競演の効果を上げています。梅の美しさを素直に表現した良い作品です。
2018こうほく梅の写真コンテスト入賞作品
[総評]
今年は梅の魅力と春の訪れの歓びがあふれている作品が多く寄せられました。
作者の個性のある作品が上位に入り、主題の設定の大切さを感じました。これからは、カメラポジションやカメラアングルのほかにプリントの仕上げなどの総合力が求められることを記しておきたいと思います。
有賀 由一(一般社団法人 日本写真作家協会)
最優秀賞(1作品)
梅林で散策するお二人を捉えた作品ですが、画面の中に最優秀にふさわしい多くの要素があります。紅梅を主題に白梅を遠方に捉え、タイミング良く中央には紅白になる衣装の人物を配し、どのようなお話をしながら散策しているのか、想像したくなるほのぼのとしたすばらしい作品です。
※以下、金賞・銀賞・銅賞・佳作の各作品の掲載は、順不同です。
金賞(2作品)
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1「アクション太鼓」(旭区 川上さん)
子どもたちの表情や全員が腕を振り上げている様子や足の動きなど、タイトルから分かる動感のある見事な作品です。背景には紅白の梅の花を配し、観梅会の祭典にふさわしい喜びにあふれた作品になりました。 -
2「幸福のアーケード」(港北区 重住さん)
今年も老木を撮った作品が数多く寄せられました。この作品は老木の逞しい生命力のアーケードの中に、梅の花を咲かせている作画でシャッターを押した作者に拍手です。フレーミングの巧さを感じました。
銀賞(3作品)
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1「春浅し」(川崎市中原区 加藤さん)
梅の花に限らず白い花を白く撮ることは、難しい露出設定ですが、この作品は白色が露出オーバーになることなく質感も良く表現されています。タイトルからこれから春本番がやってくる様子が伝わってきます。 -
2「萌える梅の楽園」(鶴見区 丸山さん)
青空の中にしだれ梅を画面左に大きく捉え、右遠方に白梅を作画した意図が伝わってきます。手前から画面奥に目線が動く構図は見事です。シャープ感も十分です。
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3「咲々爛漫」(港北区 長崎さん)
しだれ梅の表情をすばらしいアングルで捉えました。広角レンズの特徴を使い夜空の鮮やかな色調の中に、灯りが良いアクセントになりました。夜の撮影の努力と力量の分かる作品です。
銅賞(3作品)
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1「梅林春を待つ」(港北区 鳴島さん)
雪景色の梅林の作品は少なかったのですが、この作品からは冬の寒さの中で、じっと耐える木々様子が伝わってきます。雪面も美しく撮られていてテクニックがうかがえます。 -
2「春色に染まる梅の園」(港北区 渡辺さん)
この作品を拝見した瞬間、画面の四隅まで無駄のない緊張感があり、表現力の強さに感心しました。大倉山梅林全体を色彩豊かに表現することはとても大切なことです。写真を撮る力量を感じました。 -
3「梅風の舞」(青葉区 大塚さん)
紅梅の中に色彩の美しいシャボン玉が舞っている様子から、だれが飛ばしているのかを想像したくなる素晴らしい作品です。あえて人物を入れず、シャボン玉と紅梅で作画した作者のねらいに拍手です。
佳作(5作品)
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1「凛と咲く」(港北区 長谷川さん)
この作品をじっと拝見していると、作者がこの紅梅をとてもていねいに見て撮っているのがよく分かります。つぼみを多く入れているのも、これから主題の梅のように咲くことを想像させる良い作品です。写真は一つの主題をじっくり観察すること の良い見本です。 -
2 「梅薫る中で」(港北区 金子さん)
野点の抹茶碗の色彩と白梅を多重露出で美しく表現しています。タイトルの「梅薫る中で」の春のうれしさの様子が伝わってくる作品です。露出・シャープ感など申し分ありません。
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3 「春間近」(港北区 中島さん)
画面を三角構図で構成し、ロウバイと雪の残る白い屋根が全体を引き締めています。まさに「春間近」が伝わってくる作品です。すばらしい被写体を見つけましたね。
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4「春めく色にさそわれて」(川崎市幸区 小林さん)
今回のコンテストでは、しだれ梅の作品が多く寄せられましたが、この作品は、たて構図によりしだれ梅の特徴を力強く捉えています。夜空のブルーの色調主題を引き立てている見事な作品です。 -
5「ミツバチの喜び」(南区 金子さん)
絵は想像で写真は発見と言われます。この作品はまさにミツバチが梅に止まった瞬間を捉えています。梅のつぼみが多く見られることから、これから咲く様子が想像できます。これからも、昆虫の撮影も楽しんでください。
2017こうほく梅の写真コンテスト入賞作品
最優秀賞(1作品)
主題の梅とメジロをアップにしないで、まわりの新緑を入れてカメラを引いた構図がすばらしいです。
バックの丸いボケ味がよいアクセントになっています。縦構図も良く最優秀賞にふさわしい気品のある作品といえます。
※以下、金賞・銀賞・銅賞・佳作の各作品の掲載は、順不同です。
金賞(2作品)
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1「老木の春」(港北区 内村さん)
梅の老木を撮った作品は多くありましたが、手前から奥に伸びている太い枝を力強く表現したことがすばらしいです。青空の中の梅の木が画面に動きを感じさせる作品となりました。 -
2「布袋様と愛でる梅」(鶴見区 丸山さん)
下方から梅を見上げている布袋様の表情がなんとも微笑ましい作品です。布袋様の顔全体が陽を浴びて春の喜びにあふれている様子が伝わってきます。
銀賞(3作品)
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1「雲間瞬影」(青葉区 大塚さん)
雲の間から太陽が覗き、池面に映り込んだ落ち葉や雲の様子に子どもたちが見とれている表情が分かります。この写真の主題は、垂れ梅を見せながら実は、池面の表情で、画面全体から春の色彩美の感じられる作品です。 -
2「梅日和」(港北区 金子さん)
画面全体に野点傘を入れ白梅を中央に多重露出で入れて作品に仕上げています。撮影のテクニック力がうかがえます。また、紅と白を意識した構図が画面にインパクトを与えています。
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3「春を寿ぐ」(港北区 金子さん)
ステージ上の子どもたちのお面と手の動きを見事に捉えた作品です。子どもたちの衣装からも春の華やかさが伝わってきます。
銅賞(3作品)
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1「まだ寒いです」(港北区 轡田さん)
今年も梅とメジロの写真が多く応募されてきましたが、鳥の表情が伝わってくる作品はこの写真が秀作でした。タイトルと作品のマッチングがいかに大切かを伝えています。
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2「二重奏」(港北区 岡田さん)
タイトル「二重奏」から二人の演奏者と見えますが、梅の花を画面左上に入れたことにより、梅との二重奏にも考えられる作品です。春の暖かい陽射しの光が奏者の肩から指先まで見てとれます。琴の音色と緊張感が伝わってくる作品です。 -
3「花灯り」(川崎市 高橋さん)
垂れ梅が満開の中に、手前にある花をボケ味として入れ花灯りを想像させる作品となりました。花のボケにより華やかさが一層印象的となりました。
佳作(5作品)
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1「輝ける朝」(港北区 末松さん)
朝の爽やかな中で、満開に咲く垂れ梅を広角で捉えています。逆光で明暗差の大きいところですが、露出も的確で空気感までも感じられる見事な作品です。
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2 「年に一度の晴れ舞台」(港北区 内藤さん)
見事に咲いた梅の花を中央に大きく撮った作者の気持ちが伝わってきます。この花にとっては、まさにタイトルの「年に一度の晴れ舞台」なのですね。作者の心の優しさまでも感じる作品です。 -
3 「どっこいしょ」(旭区 渡辺さん)
梅の木にピントを合わせ舞台で演技する子どもたちを重ね、「どっこいしょ」の雰囲気が伝わる臨場感あふれる作品になっています。動きの中に手の表情が見事に捉えられています。 -
4「垂れ梅」(青葉区 中村さん)
月明かりの中に的確なアングルとフレーミングによって「垂れ梅」の美しさが伝わってきます。夜の梅林を撮影した作品が今年は少なかった中で、この作品は秀逸でした。 -
5「黄金の星々たち」(鶴見区 丸山さん)
境内に咲く「ロウバイ」の花を画面いっぱいに入れ、多くのつぼみをタイトルに表現したところに感心しました。快晴の中にロウバイの黄色の美しさが見事です。
2016こうほく梅の写真コンテスト入賞作品
最優秀賞(1作品)
春の到来を告げる梅の花が満開の中で、躍動感あふれる和太鼓の演技を見事に表情も豊かにとらえています。
人物全員に動きがあり、青空を背景に画面構成もすばらしく最優秀賞にふさわしい作品になりました。
※以下、金賞・銀賞・銅賞・佳作の各作品の掲載は、順不同です。
金賞(2作品)
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1「きれいだねー」(港北区 中島さん)
子どもたちに「きれいだねー」と、言っている声が聞こえてくるような、内容のある作品です。先生の指先から、春の喜びを伝えたい温かい気持ちが感じられます。 -
2「長閑な梅日和」(東京都大田区 荻原さん)
画題の内容を見事に表現した作品です。色彩効果も鮮やかに表現して、画面の隅々までよく見てシャッターを押している気持ちが伝わってきます。
銀賞(3作品)
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1「春は招く」(金沢区 綱島さん)
春の訪れを告げてくれる梅の花を中心にフレーミングされた作品から、子どもたちのうれしそうな表情を見ることができます。手足の動きから会話も聞こえてくるような作品となりました。 -
2「月下の舞」(鶴見区 内海さん)
月明かりの中で、広角レンズを使いながらの撮影は、高いテクニックが必要です。風に揺れる梅の花から、情感までも感じられる良い作品です。
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3「乱れ獅子」(南区 金子さん)
梅の花を主題にしながら、獅子の舞いを画面の中に入れる構成は、技量の高さを感じます。獅子の髪の動きを見事にとらえたシャッターチャンスはすばらしいです。
銅賞(3作品)
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1「4人でお散歩」(都筑区 小山さん)
ご家族の楽しい会話が聞こえてくるような作品です。梅林と画面左側の木や石垣もとても良いアクセントとなり、画面を引き締めています。生活環境を入れた見本のような作品です。 -
2「春の予感」(港北区 内村さん)
青空の中で、梅の木の影を上手に入れたことで、画面構成に立体感が生まれました。
光が斜光で時間帯を考えたシャッターチャンスも的確でした。
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3「裏梅」(緑区 奥沢さん)
梅に当たる光を上手に表現しています。
さらに光の色彩効果を考えた背景のボケが大変きれいです。
花の蕾(つぼみ)を入れたことにより、花の開花を想像させる作品となりました。
佳作(5作品)
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1「おもてなし」(鶴見区 千葉さん)
野点の様子を色彩豊かに撮っています。縦構図にしたことで、茶を点てる仕種(しぐさ)から緊張感まで伝わってくる良い作品です。 -
2 「乱舞」(川崎市 原さん)
撮影ポジションが良く、梅の木の枝ぶりとステージ上の演技を力強く表現している作品です。主役選びをはっきりさせると、さらに良くなると思います。 -
3 「蒼天に輝く」(磯子区 海野さん)
梅の木を逆光の位置から、立体的に撮られた作品で、枝ぶりから力強さが感じられます。広角レンズの特性を上手に活用しています。
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4「春の訪れ」(港北区 吉原さん)
白梅の木にやってきた鳥の目に、キャッチライトが入り、鳥の表情がとても良く表現されました。青空の色彩効果もあり、ピントも申し分ありません。出会いのチャンスをとらえている秀作です。 -
5「きれいだね」(港北区 峯岸さん)
満開のシダレ梅を下から見上げている様子が、アングル良く表現されています。子どもの低い目線で一緒に見ているお母さんのやさしさが分かる内容のある写真で、親子の会話が聞こえて来るようですね。